本日は栃一枚板の製作状況をお伝えさせていただきます。
数か月前に倉庫見学頂き一枚板ご購入いただきました。
写真では分かりずらいですが、杢だらけ瘤だらけの非常にワイルドな栃です。
こんな栃は貴重です。も～メチャクチャかっこいいです！普通だったら非常に価格の高い一枚板なのですがこいつは一点大きなデメリットを抱えていました。
それはこの部分
割れた部分が弱って一部腐っています。
部分的なのでその部分を取り除いてあげれば問題ないのですが、どうしても大きな空間になってしまう。
節の部分的なモノとは異なり、使用頻度の高いところのダメージの為、このままの仕上げでは普通の人は敬遠するものです。
そこで我々はレジンを使います。
最近レジンテーブルの認知も広がり、レジンテーブル知ってるよ！という方も多いと思います。
このように透明感のある樹脂（レジン）を使用したテーブルです。
私共は別ブラントとしてRESSIN SPACEを運営しており、高いクオリティー・高いデザインセンスから全国からご注文をいただいております。
レジンテーブルの技術力は国内トップクラスです。
「綺麗だとは思うけど、うちには合わないよ！」「うちに合うのは普通の一枚板だよ！」と思ったあなた！
ここまではっきりとしたレジンテーブルではなくても、一枚板のデメリットをメリットに変えることもできるのがレジンの特徴なので敬遠しないでください。
大きな節や、今回の大きな空間に入れることで、メリットに変えてくれることができます。
この弱くなっている部分を丁寧に取り除きます。
そのままにして流すのもいいですが、デメリットが多くかつしっかり取って空間にしてあげることでレジンのまりッとをより感じていただけます。
しっかり整えた後にレジンを流していきました。
事前の下準備もそうですが、流しこみ作業に２週間近くかかりこれだけの作業では非常に高価になってしまいます。ですが私どもはレジンテーブル専門店も運営しており、
こちらと
こちらと、他にも様々なものを同時に進めるので、一つ当たりのレジン作業費を抑えることができております。
また節に入れる、程度でしたら簡単な作業ですが、硬化・調整で時間がかかるので並行作業は必須です。
このようにコストパフォーマンスを高くしております。
耳は非常にワイルドで、ボコボコしすぎです。
これを一気に削ってしまえば楽なのですが、そんなことしたらこの栃が泣いてしまいます。
「自分が表現したいようにがっつりグラインダーで削る」という作業をすればとても楽です。
ですが私は「そいつの個性を最大限に引き出してあげる」という、自然の力を仕上げることをとても大切にしているので、一つ一つの凸凹を丁寧に仕上げます。
もうこんなことしていると時間は一瞬です。
だけどここでかけた時間が美しい仕上げとなってくれるんです。
レジン部分も
全体の部分、耳の部分の仕上げも終わりオイル塗装です。
今までのオイルでは水シミがとてもつきやすかったのですが、撥水性がとても高いオーディーズオイルを採用してから水シミが本当につきにくくなりました。
私の中では「こんなオイルをずっと待っていたんだ！」というほど最高のオイルです。
そのオイルで塗装していきます。
半分塗りましたが塗装することで一気に高級感が出ますね。
全部塗り終えた姿は圧巻です。
レジン部分も水が溜まっているのかなと思うほど美しいです。
高級感のある通常のクリアではなく、うっすらブラックを入れた【darkクリア】という色味です。
落ち着いた雰囲気なのに美しいレジンを採用することができます。
このようなデザインどうでしょう？
メインはもちろん一枚板！この木の美しさに本来ならレジンは不要です。
ですが癖が強くて美しい一枚板に多いのは、デメリットの側面を抱える子たちです。
そんなやつらの他の方はデメリットで片づけてしまうところを、私たちはメリットに変えてあげます。
いろいろな一枚板の個性を長所に変えて上げます。
一枚板メインだけど、少しだけレジンを使って高級感を演出する一枚も是非ご検討ください。
私が好きなのは木です。
レジンテーブル事業も進めているので、レジンが好きなんでしょ？と思う方もいると思うのですが、レジンは木を美しくするためのものです。
一枚板は非常に美しく、それだけで使用できるに越したことはありません。
ですが世の中には動きが強すぎて、使い勝手が悪すぎて今まで見向きもされなかった一枚板があるんです。
こんなポクラや
こんなクラロはまさにそうです。
動きが強すぎて、綺麗な天板面が無くて、今までは放置されていました。
でもそういうやつらこそカッコよかったんです。
どんな一枚板にもない個性が詰まっていたんです。
そんな魅力をカタチにすることができるのがレジンです！
このレジンのおかげで、今まで使えなかった魅力にあふれた一枚板を使えることができて、一枚板もきっと喜んでいると思います。
そんな魅力のある一枚板に失礼の無いよう、レジンのクオリティーはとことん研究しました。
非常に多くの失敗と、多くの時間とコストをかけて研磨の研究をしました。
そしてやっと納得いくところまでたどりついたので、レジンテーブル事業も進めております。
使用するレジンは石油系のレジンではなく、大豆の油由来の環境に配慮された地球にやさしいレジンです。
そんなレジンと美しい一枚板を、より美しく見える配置でデザインし、私だけにしかできないデザインでお届けします。
レジンを使った一枚板のテーブル！
気になる方はお気軽にお問合せ下さい。
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