本日はご紹介したいことが多いですので追加で製作状況のご紹介です。
寒くなり暖房かけることが多くなってきていると思うのですが、一枚板無垢材には暖房時の高度乾燥は要注意です。
割れや反りへのリスクが高くなるので、一枚板・無垢材ご使用中の方は加湿を心がけてください。
ですが本格的な寒さは始まっていないような気がします。
静岡から見た富士山です。
静岡県人あるあるなのですが、季節の変わり目は良く富士山で感じます。
雪が降ったなとか雪が解けてきたなとか富士山の表情から季節を感じることが多いです。
寒い時期は富士山の下まで雪に覆われるのですが、まだ半分くらいです。
年末にかけて一気に寒くなるようですので、皆様体調管理には気を付けてくださいね。
それでは製作状況のご紹介です。
年明けにお届けする栓一枚板とブラックウォールナット一枚板の天板を整えていきました。
一枚板をBC・プレナー・サンダー加工をし、綺麗になりましたのでご紹介します。
まずはブラックウォールナットです。
この荒々しいブラックウォールナットを加工していきます。
まずはご希望のサイズ・カットラインより若干大きめに荒カットします。
なぜ事前にカットするかというと、一枚板は乾燥時どうしても反りが発生し、小口(両端)がより反りやすい性質があります。
その強く反った部分をカットしてあげればより厚みが確保できますので、事前にカットします。
カット後BCにかけます。
平面を出すため厚みが残るバランスで固定します。
見た目では平面出ているように見えるのですが、実際に平面の出た台に乗せ確認すると数mm反りがあります。
このままプレナーで研磨するとこの反りはそのまま残りますので、しっかりBCで平面を出していきます。
ほぼ反りはないので少し削って厚みを残します。
その後、プレナーに入れてきれいになりました。
この後サンダーかけたので、さらに綺麗になっています。
これから順次製作していきます。
次は栓一枚板です。
先月同じ一枚板でカウンターを作成し、納品したのですが今回はダイニング天板の製作に移ります。
事前にカウンター用の天板、ダイニングの天板を最大にとれるよう計算しカットしていたのですが、
今回はそこからさらに重心・バランスを確認し天板をカットしていきます。
このようにまだ曲がって。バランスが悪く見えるのですが、カットしていきます。
天板の重心を出し、見た目のバランスを整え、耳の角度や幅の動きを考え最適な重心を出し、カットするラインを決めます。
そのラインに対して、大した治具ではありませんが固定しカットしていきます。
厚みがあるものは一気に行くと天板が傷つく場合があるので2回に分けてカットします。
カット後はこのようにきれいなバランスになりました。ラインが違和感を感じさせますが、綺麗です。
耳も本当にかっこいい表情です。通常の一枚板店舗では万人受けするためにきれいにしてしまうのですが、Eury dikeでは一枚板の荒材の状態でオーダーしていただいていますので、この耳の仕上げもご指定いただけます。
ご購入いただいたお客様は耳のワイルドな動きを気に入っていただけましたので、最低限の研磨で仕上げさせていただきます。
カットした状況です。先ほどの通り、小口側の動きが強かったので、最終のサイズ+数cmの状態でカットしました。
耳の断面もかなり歪んでますよね?
これは悪い一枚板ではなく、通常乾燥すれば起きる反りです。
厚みのある一枚板がこれだけ動いたということは、しっかり乾燥した証です。
実際は歪んだ分んをBC・プレナーで研磨し平面を出しますので、線で引いたように薄くなります。
分かりずらいですが、反った中で直線で残る部分が研磨後も厚みとして残る部分です。
一枚板はこれだけのロスが発生しますので、厚く完成した一枚板のもとはさらに厚い状態で製材・乾燥されているんです。
これだけ歪んでいても一枚板の状況を見れば完成時に残る厚みはおおよそ予想できますので、
倉庫見学時、荒材からでも完成時の厚みはお伝えいたします。
その後、BCかけていきます。
しっかり固定し、厚みの残るバランスでBCかけていきます。
研磨分が多いと何回も何回も往復します。
BCは平面を出すだけですので、プレナーかけられる平面が出でたら、ここからプレナーかけていきます。
綺麗になってねーと送り出します。
一枚板はすべて反り・歪みが発生しておりますので、少しずつ、一枚板を傷めないように研磨かけていきます。
少しずつ
少しずつ研磨しながら、厚みが残るように裏表研磨していきます。
ここまでくればほとんど表情が見えてきました。
本当にかっこいい杢が出た、素晴らしい一枚板です。
日が落ちるのが早くなり、この後の写真は分かりずらいので、後日アップします。
どんどんカッコイイ一枚板製作していきますので、お気軽にお問合せ下さい。
よろしくお願いいたします。
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