本日はアリ溝吸いつき桟の施工方法のご紹介です。
アリ溝吸いつき桟という言葉を初めて聞いた方もいると思います。
ご存じない方は 一枚板・無垢テーブルの選び方 にて反り止め部分をご確認ください。
簡単に言うと、強固に反りを抑え、一枚板の収縮に寄り添う反り止めです。
反り止めなしではいくらしっかり乾燥させてても、どうしても反りは発生してしまう。
鉄製の反り止めでは、収縮により割れが発生してしまう。
そのどちらかのデメリットに対応するのがアリ溝吸いつき桟です。
そのアリ溝吸いつき桟をどのように施工しているのかご紹介させていただきます。
まずアリ溝吸いつき桟施工する一枚板はこちらです。
ブラックウォールナット一枚板にアリ溝吸いつき桟を施工していきます。
このように施工前に裏面をきれいにサンダーで仕上げます。
その後冶具を設定し、2種類のルーターを使用し効率よくアリ溝を掘っていきます。
ルーター後はこのようになり、アリ溝は横から見るとこのように台形の形状になっております。
この溝がレールの役目になっております。
そしてこの溝にぴったり合うように、吸いつき桟側を加工していきます。
ここでポイントなのが100mmに対して1mm奥に行くほど細くなっております。
その為、初めは途中で止まるよう加工し、木槌で打ち込んでいきます。
そこから0.1mmを調節しながら研磨し、徐々に奥に行くように仕上げていきます。
加工後の先端はこのような感じです。
これでは収縮を制限しますので、吸いつき桟側を加工し、収縮時の余裕を持たせます。
そしてでっぱり部分の当たりの軽減、デザイン性の為このように加工します。
そしてアリ溝の入り口部分も目立たないように加工します。
この様に時間をかけてこだわりのあるアリ溝吸いつき桟が完成します。
この製作方法は、大量生産には向きません。
お客様としっかりお話し、打ち合わせの後でなければ絶対に施工できません。
一枚板を決める→脚の形状を決める→サイズ・使用用途を確認する→
ご希望のサイズや脚の形状に合わせて職人が製作
という流れの為、手間のかかる打ち合わせは効率が悪くなるため大手は嫌います。
これが大手が採用しない原因です。
Eury dikeではお客様と一対一の打ち合わせを重要視しております。
倉庫見学時の打ち合わせはもちろん、メールでのやり取りでもしっかりお客様と打ち合わせの後製作いたします。
倉庫見学して頂ければ、一枚板を実際に選び、必要事項を円滑に聞かせていただきます。
自宅と同じくらい大切な一枚板ダイニングテーブル。
本物の一枚板には、本物の反り止めをつけて、世界に一つだけの一生もののテーブルを大切に作っていきましょう。
Eury dikeでは全力でお客様が本当に欲しいテーブルを製作していきます。
是非お気軽にお問合せ下さい。
Eury dike.com
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原