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一枚板の耳の仕上げのこだわり【必読】

本日は耳の仕上げ方のこだわりをお伝え致します。

一枚板にとって耳は一枚板の存在感を決めるといってもいいほど重要な部分です。
綺麗な天板の表情に対して自然のワイルドさを伝えてくれるのは耳の部分です。

非常にカッコよくワイルドに仕上がった時の耳は格別にカッコイイです。
ですが、せっかく良い表情をしていたはずなのに、意外と他店ではきれいに研磨され、元の荒々しい表情を
落とされてしまっている一枚板も意外と多いのが現状です。

それは自然の表情を残してワイルドに加工するのはきれいに研磨加工するより数倍の時間と手間がかかるからです。
また、耳は丸太で言うと外側に位置しますので成長途中の傷、倒木時・搬送時の傷等必ず何かしらのダメージがあります。
それに対する仕上げは製作する職人のセンスがすべてです。

せっかく一生ものの一枚板は自然の息吹が感じられるよう自然のままがいいですよね?
Eury dikeではとことん自然の表情を残すことにこだわっております。
もちろん衣服の引っ掛かりが無いことは大前提ですよ!

使い勝手とワイルドさを両立させる耳の仕上げのこだわりをお伝えします。

今回はこちらの一枚板の製作風景をご紹介します。

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もうすでに納品完了して設置写真いただいているのですが、その前に仕上げ方をご紹介します。

今回の一枚板の耳部分のアップです。杢がでている一枚板のため耳の部分が凸凹しています。
カッコイイのですが加工前の耳はとてもこのままじゃ塗装作業には移れないほど汚れています。

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仕入れ市で記載されたと思われるマジックによる記載

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成長段階で発生したダメージ

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鋭角に突き出た突起部(これでも少し研磨した後の写真です)

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ボンドの様な割れ止め剤や樹皮も残っています。

割れ止め剤はそのままでは塗装が乗らないので少しでも残っていたらOUTです。
またダメージ部分では少しなぞるだけで衣服は引っかかります。
マジックもサンドペーパーを当てても木目の内部にまで写っているので全然消えません。

こんな状況、普通だとこの耳カッコいいけど残すことは厳しいな!

よしグラインダーで一気にきれいにしよう!

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こうなります。
こんなことしたら樹齢150年前後の一枚板に失礼です!

せっかくこんなにカッコよく成長してくれたウォールナットがかわいそうです。
Eury dikeではこんな雑な加工はしません。

Eury dikeが独自で開発した方法で、どこよりも耳をワイルドに引っ掛かりなく仕上げることが可能になっております。

 

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このベタベタな耳も

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きれいになり割れ止め時は全て取れています。

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アップしてもこの通り、耳の凸凹はしっかり残っています。

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塗装後もワイルドな耳です。

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このマジックの部分も

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マジックの後だけ消え木の細かな凸凹ですら残っています。

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完成形をみるとそこには何もなかったかのように綺麗に仕上がっています。

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こちらはササクレだらけのダメージ部分です。倒木時のダメージかと思いましたが、木目を見るとダメージに反って色味が変わり木目も動いています。その為、成長段階でこの傷はあったと思います。動物か何かに傷つけられながらも力強く成長してくれたのが分かります。
この傷もこのウォールナット一枚板の歴史です。
簡単にすべて研磨する。すべて樹脂で埋めてしまうのではなく、このダメージも一枚板の歴史としてしっかりとして残していきます。

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ササクレが起きないよう少しだけ樹脂を入れてあげます。

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自然な動きの割れ方はなるべく残してあげます。
このすべてに独自の技術を入れていますので木目の凸凹は残っていますがササクレはないです。

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塗装後もはじめの状態に近い表情です。

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尖った隆起も消さず

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あたっても痛くないようにし、その表情はしっかり残します。

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割れの部分も

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着色したエポキシ樹脂で埋め、綺麗に研磨気泡部分には再度樹脂を流し込み

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割れの部分ですら自然の割れ方を大切に残していきます。

 

※Eury dikeでは加工方法をなるべく写真付きで詳細説明したいのですが、今回の仕上げに関しては企業秘密です。
長年試行錯誤して考えだした技術で絶対にマネされたくない部分のため、ここは内緒にさせてください。

 

写真で説明した通り、一枚板のどんな表情も決して人工的には作れません。
耳の凸凹も、割れの繊維の動き、すべて自然にしか出せない表情です。

Eury dikeでは使い勝手はもちろん確保し、自然の動き・その表情をとことん残すことを考え日々製作しています。
その結果がみなさまから頂く嬉しいご感想につながっていると思っております。

Eury dikeのお客様には普通に納品されていた一枚板の耳は
これだけこだわって自然の雰囲気を残させていただいております。

ご希望・一枚板の状況に応じて柔軟に対応しますが、基本的にはこれからもこのワイルドさを残すスタイルは決して変わりません。
一枚板テーブルには自然の力強さ、荒々しさを残したい方、是非お問合せください。

よろしくお願い致します。

 

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