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一枚板にアリ溝吸い付き桟実施しました。

本日はアリ溝吸い付き桟実施のご紹介です。
ブラックウォールナット一枚板の反り止め実施作業をご紹介しますが、最近は少し涼しくなり厚いながらも日中の作業がしやすくなりました。

それでも1日2Lのスポーツドリンクがなくなりますので、まだまだ暑い環境での作業が続きます。集中力を維持しながらより良い作業進めております。

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まずは反り止め実施する一枚板はこちらです。最高の一枚板で、ご希望のサイズにカットごは手前に見える割れもなくなっております。こちらの一枚板に作業開始します。

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まずはラインを引き、時間をかけて設定した冶具を配置し、ルーターを使用しアリ溝を掘ります。

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このようなアリ溝が完成しました。横から見ると台形に掘れていますが、ただの台形のレールではありません。
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手前は35mmの幅があり

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奥は32mmほどです。
奥に行くにつれ若干レールが細くなっています。
たった3mmですが、この数mmが大変重要で、吸い付き桟をより密着させるためにこの先細りが重要になります。この細くなる角度と同じ角度で細くなる吸い付き桟も製作しておきます。

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更に密着をよくするために一枚板の滑りも良くします。

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これで準備は整いましたので、吸い付き桟を打ち込みます。
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打ち込む桟はこのようにアリ溝と同形状です。

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まずはこのくらい入る設定で削り、少しずつ調節していきます。

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少しずつ打ち込んでは削り、

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打ち込んでは削り、

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断面から密着具合を確認しながら削り、

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あと少しですが、ここからさらに慎重に調節し、

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強く打ち込んでギリギリ奥に行くようになって調節は完了です。

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この間、吸い付き桟を傷つけないように、かけや(ハンマー)でたたくのは添え木です。それだけ完成形の木を大切に扱います。
また、このままでは桟が脚に当たりますので、デザインを整えながら使い勝手を良くします。

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このような形状です。きれいに仕上がってします。この状況で吸い付き桟を強くゆすってもびくともしません。
がっちりアリ溝と吸い付き桟が密着しております。

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入り口はこのようになっておりますので、

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同じ形状の木材で蓋をします。

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このようにきれいに仕上げ、

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側面あらはほとんどわかりません。重要でとても時間をかけた部分でも決して主張させない。
重要なのは一枚板の全体的なデザインで、アリ溝吸い付き桟ではありません。
この周りに気付かせない技術もEury dikeのこだわりです。

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またこの蓋も、数十年後メンテナンスする場合は外しますので、その時のことも考えて若干の隙間を残します。
たったこれだけの隙間があれば外す作業が容易になります。

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また桟の奥(狭い方)を木ネジで固定します。これは一枚板と桟を固定するためではなく、
桟が振動で入り口(広い側)に移動するのを抑えるためです。

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ここにも同じ樫で目立たせなくします。
このアリ溝吸い付き桟のおかげで、反りを強固に押さえます。構造を理解していただければ、
反り止め無しよりも、金属製の反り止めよりも優れているのを理解していただけると思います。

ですが、正直大変時間がかかります。
どんな反り止めよりも能力は高いですが時間がかかります。
この作業をご理解いただければ、他店がこの工法を実施しない理由をご理解していただけると思います。

一枚板のご購入は私どもでなくても全く構いませんが、是非この工法を実施しているところで購入することをおすすめいたします。
もちろん自然乾燥・人工乾燥済みの一枚板を前提にお話ししております。

しっかり乾燥した一枚板に、アリ溝吸い付き桟をしてあげれば最高の状態なのは言うまでもないでしょう。
一枚板のことを考え、お客様のことを考えたら、これだけこだわりが詰まった一枚板にたどり着きました。

是非ご検討ください。

続きまして、ブラックウォールナット一枚板カウンターをサンダー掛けしました。

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大型の自動カンナ・サンダーを掛け

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綺麗にそして寸分の狂いなく機械で仕上げます。

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本当にきれいな一枚板カウンターです。
機械で行う作業は機械で、手作業で行うところは手で、理にかなったメリハリをつけた製作しております。

それ以外に工場内では、クラロウォールナットも削っております。

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荒々しくてかっこいい一枚板です。
こちらとは対照的に、綺麗なブラックウォールナット一枚板ローテーブルも製作進めております。

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こちらは大変綺麗な2枚です。
こだわりの詰まった一枚板をご検討中の方はぜひお気軽にご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

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