本日はお客様のオーダーを頂いた一枚板テーブルのご紹介です。
最近は製作に追われ夜遅くまで日々製作しておりました。
お客様から御注文いただいた一枚板・多くの出品商品の製作・新モデルの製作に追われておりました。
少しずつご紹介致します。
この2枚の一枚板を製作しております。反り止めの施工について以下にてご説明いたします。
十分乾燥した一枚板はかなり反りが生じておりますのでまずは片面の平面を出します。鉋で調整できるなら鉋で仕上げますが、BCを使用し一気に平面を出します。
次に反対面も平面を出し、表裏水平にします。
これで長年準備した一枚板がテーブルに一気に近づきます。
多くの店舗では反り止めしないこの状況で仕上げに入ります。
最近は人工乾燥の技術も上がっているので、反り止めなしでも大きな問題はありませんが一枚板・無垢材は必ず収縮・反りのりすくがあります。
一枚板をしっかり乾燥させれば動きはかなり少なくなりますが、乾燥させた環境・工場の環境・使用する環境の湿度等が同じなわけないし、四季により冷暖房を使用し湿度は変わりますので必ず木材は動きます。
環境に応じた「平衡含水率」という木材が一番心地いい状態を目指して動きますので年間を通して一枚板は収縮したり、反ったりします。
ウレタンやセラウッド塗装で木材の呼吸を制限すれば動きは軽減できますが、完全ではありませんし、オイル塗装ご希望の方の場合はリスクも大きくなります。
若干の一枚板の動きも物理的にしっかり抑えてあげられる伝統的なこの反り止めの工法は、一枚板には非常に重要です。
やはりしっかりした反り止めで、抑えてあげましょう。
このように調整した型を使い、0.1mmを調節しながら蟻溝を掘ります。
そこにぴったりはまる反り止めを入れてあげます。通常サイズで2つ、大型の場合は3つの反り止めを付けます。
時間をかけてガッチリハマる反り止めの製作をしております。加工方法はブログで定期的にご紹介していますのでご確認ください。
また、反り止めの桟が邪魔にならないデザイン・配置にしますので使用上の問題は全くありません。
一枚板裏側の写真ですが反り止めカッコイイですよね。木材には木材の反り止めが一番しっくりきますし、こだわって決めた証があります。
反り止めには硬い木材を使用します。ウォルナットにはカシ又はナラで製作します。
反り止めもチギリも、職人が時間をかけて製作しないとできないです。
効率化を求めればこの加工はできませんし、この加工をしているEury dikeでは大量販売できず限られたお客様にしかお届けできません。
ですが、一つ一つの百数十年かけて育った一枚板を丁寧にあなたの為だけに時間をかけて製作していきます。
技術、センスのある職人が製作します、
下記の写真は蟻溝加工した溝を埋めた箇所ですがわかりますか?よく見れば溝が見えますが、パット見はほとんどわかりません。
一枚板と同じ色味木で蓋をしますのでとても自然に仕上げます。
細かいかもしれませんがこれが技術です。
この細かい技術の積み重ねで本物の最高の一枚板テーブルへと仕上げていきます。
反り止めの詳細は アリ溝吸い付き桟のこだわり をご覧ください。
お客様にお届けするまでもう少しです。塗装して更にかっこよくなっています。また後日ご紹介します。
アリ溝吸い付き桟のこだわり
なぜ反り止めなのか、反り止めの詳細を知りたい方はこちら
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