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無垢テーブルのウレタン塗装とオイル塗装の違い ★必見★

本日は無垢テーブルのウレタン塗装とオイル塗装の違いを、

実際にウォルナット無垢材を使用して実験したいと思います。


全く知らない方も見ていただいていると思いますので、塗装の初めから、皆様の選択のお手伝いができるようわかりやすく説明させて頂きます。


どんなテーブルにも汚れ等を付きにくくするため塗装をしております。

そのなかで無垢材を使用したテーブルは大きく3つあります。


1 オイル塗装

2 ウレタン塗装

3 セラウッド塗装



その中で主にオイル塗装と、ウレタン塗装のどちらかが主流となっています。

無垢テーブルをお考えの方でこのどちらかにするかで悩まれる方が多く、悩んでも悩んでも

答えは出ないと思います。


それは 「どちらにも長所があり短所がある」 からです。

その為、お客様のライフスタイルを考えた上でどれを優先して選択するかが大切です。

それでは両方の長所・短所を確認していきましょう。



ウレタン塗装


長所

・汚れがつきにくい

・水分に強く水ぶきできる

・日々のメンテナンスがいらない


短所

・熱に弱い(約200度以上で変色)

・キズついた場合、お客様ご自身でメンテナンスが出来ない

・約20年後に再塗装が必要


 

ウレタン塗装は簡単に言うと薄いプラスチックの膜を作っているものです。

その為汚れには強いです。

 ですが傷ついてしまった場合、ご自身でのメンテナンスができません。購入元に問い合わせて塗装をはがし再塗装をしてもらいます。

 見た目ですがウレタン塗装はよくツヤが強くて自然の風味がなくなるという話をよく聞きますが、

それはウレタン塗装の悪いイメージを作るため、わざと艶ありのウレタン塗装を写真に載せています。つや消しのウレタン塗装では見た目はオイル塗装とほとんど変わりません。



オイル塗装

長所

・塗装前の自然のままの質感を感じられる

・キズ、シミが付いてもお客様ご自身でメンテナンスができる

・使えば使うほど味がでる


短所

・水によるシミに弱い

・水ぶきが出来ない


オイル塗装は植物性のオイルを木の内部に染み込ませております。その為、触った感触はそのままの木に大変近く自然を感じられます。

ただ、硬い膜を作るわけではないので水分に弱いです。水ぶきするとシミになりやすいですが、かたく絞った水ぶきなら大丈夫です。


ウレタン塗装とオイル塗装の特徴理解できましたか?

それでは写真を見ながら違いを確認していきましょう。

まずは2枚の写真を見てください。


異なる木材につや消しウレタン塗装・オイル塗装しました。木材により異なる場合があるので2枚確認してください。

見た目はほぼ変わりませんが、少しオイル塗装の方が濡れたような感じです。

触った感じは

ウレタン塗装はツルツルしたような感じで

オイル塗装はしっとりサラサラしたような感じです。




それでは塗装をより理解していただくため、実験していきましょう。


ウレタン・オイル塗装したウォルナットに濡れたコップを置きます。

少し置いた後コップをどかします。その後水が乾くまでそのままにします。

乾かない場合もありますので10分たったら拭き取ります。


食事の時間より短い時間ですが、1回の食事の目安として考えてください。

コップを取った直後です。ウレタン塗装はしっかり弾いています。シミになる要素は全くないのがわかると思います。

オイル塗装は染み込んでいます。

結果ですが、上からはほとんど違いが分かりません。実際見ても上からの違いはほとんど分かりません

斜めからの角度です。ウレタンは全く問題なしです

オイル塗装は斜めから見るとうっすら色が薄くなっているのがわかります。


実験を3回繰り返しました。上からでもうっすらシミがわかります。

よって見るとしっかり分かります。ウレタンは変化がないため省きます。



横から見と更に違いが分かり、シミがはっきりわかります。

10回繰り返しました。時間が掛かり夜になったため照明たいたため、木の雰囲気変わりましたが、

シミの違いを確認してください。もうはっきりとシミがついてしまいました。

シミ付いた場合のメンテナンスは基本はサンドペーパーで研磨した後オイル塗装します。

シミが付いていない場合はそのままオイルのみ塗っていただければいいのですが、

ここまでシミが付いた上にオイルのみ塗ってみたらどうでしょうか?


結果は写真のとおりあまり変わらずシミは隠せません。

正規の方法の、サンドペーパーをかけてからオイル塗装してみます。

しっかりとペーパーがけします。

塗った直後です。シミは消えたのが写真からでも分かると思います。

1日置いて乾燥したものです。染み付く前と同じ状況です。

このようにシミがしっかり付いてしまっても、メンテナンスをしてあげれば購入時の状態に戻ります。

方法も簡単ですのでご自身で新品同様に戻せます。

そして手をかければかけるほど愛着がわきます。そこが一番の長所かもしれませんね。

それでは違う実験してみましょう。

食事中、必ず何かをこぼしてしまいます。そしてすぐ拭いたとします。

醤油とオレンジジュースをこぼし、そして10秒後に乾拭きしてみます。


結果は短時間では変化が起きませんでした。3回行いましたが変わりませんでした。

更に数十回繰り返せば変わると思いますが、数回では変化無しです。

その間オイルだけでも塗っていただければ問題ありません。

次は傷に対しての実験です。

陶器のコップ底のザラついた面で引きずり、

カッターで傷つけてみます。

上からでは大きな違いはありませんが、

オイル塗装は色が濃い分カッターの傷が目立ちにくいです。

陶器の引きずりはどちらも白く付きます。


ウレタン塗装は傷が目立ちます。その理由は写真をよく見ていただけるとわかりますが、

深いキズがつくと塗装が割れ、そこがより白く目立ちます。

触ると、塗装が盛りあがって剥がれている為ボコっとしています。

オイル塗装も塗装していない木が見えているため白くなります。

触ると少しラインがわかる程度です。オイルの場合は傷の部分に水を塗って軽くこすると凸凹は消えます。木材が水を含んで膨張するためです。

ですが見た目はほとんど変わりません。

しっかり元に戻すにはサンドペーパーをかけてからのオイル塗装です。


しっかりメンテナンスすれば深い傷でもこのように消えます。完全に消えない深い傷でもメンテンナンスを繰り返せば徐々に消えていきます。

このように傷でも、オイル塗装はメンテナンスすることにより新品の状態に戻ります。

終わりに

今回説明させて頂き、ウレタン塗装とオイル塗装の違いがご理解いただけましたか?

オイル塗装のことばかりでしたが、決してオイル塗装を押しているわけではありません。

オイル塗装の水への弱さと、メンテナンス出来ることの良さを伝えたかったためです。

逆にウレタン塗装のことが少なかったですが、それはウレタン塗装が、回数を重ねても全く変化しないほど強いということです。ですがメンテナンスできないという短所にも目を向けてください。

ウレタン塗装とオイル塗装は最初にも言いましたが、どちらがいいということはありません。

お客様のライフスタイルに合わせて長所と短所を理解した上で決めてもらいたいと思います。

無垢テーブルは安い買い物ではないのでしっかり納得して購入していただきたいと思います。

質問がありましたら、しっかりお答えしますのでコメント欄にお願いします。
Eury dike 藤原

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