本日はブラックウォールナット無垢テーブルストレートカットの製作状況のご紹介です。
数日前には作業終わっておりますが、ご紹介です。
接ぎ合わせ作業後、サイズをご希望のサイズに揃えていきます。
接ぎ合わせ後はこんな感じです。
まだ荒い部分がかなり多いです。
サンダーをかけていきますが、その前にお客様ご指定のサイズにカットしていきます。
左右数cmカットしました。
そこで出た端材で実験していきます。
そこでクイズです。
Q このような接ぎ合わせた端材を床に打ち付けて端材を割ります。どこが割れるでしょうか?
※上記写真で色味の変化がある部分が接ぎ面です。接ぎ面には通常木材が入っておりますが、
最端部ですので接ぎ面は接着剤のみでくっついております。
どうでしょう?
割れるのは接着剤で付けた部分が弱くて、接ぎ面でパキッといきそうですかね?
正解は・・・
こちらです。
木材部分が割れております。
これで何が言いたいのかというと、接着面は接ぎ面よりも強いということを言いたいのです。
普通の考えでは木材より接着面が弱く接着面が剥がれそうな気がしまうよね?
ですが接着時も業務用の強力なものを使用していますので木材部分以上に強固になります。
事前に割れでも入れておいたんじゃない?
短いものだから中央に力がかかったんじゃないの?
と思う方もいるかと思いますが、この実験前に何の気なしに木材を捨てるために半分に割りました。
床に打ち付けポキッ!
この割れ方を皆様にお伝えしたほうが良いと思いお伝えしました。
これだけの接着剤を使用してもどうしても割れが起きる場合がありますので湿度管理は十分気を付けてください。
ではダイニング天板の続きです。
通常大型の機械にかけて荒くサンダーをかけますが、今回は厚さを残すため初めから手持ちのサンダーをかけます。
ここできれいにしっかりきれいに仕上げます。
ローテーブルも仕上げていきます。
反り止め「アリ溝吸い付き桟」を加工していきます。
まずは治具を取り付けルータで加工してきます。
アリ溝の加工完了です。この溝にピッタリの吸い付き桟を加工し打ち込みます。
何度も打ってい調整、打っては調整し
調節してはガンガン打ち込んで、ピッタリはめていきます。
がっちりはまったところで、吸い付き桟を整えます。
このようにきれいに整えアリ溝吸い付き桟自体は完成です。
ダイニングテーブルも同様です。
アリ溝もきれいです。
一直線のきれいな溝です。
この後も同様にアリ溝吸い付き桟加工していきます。
天板面もきれいで、色味の揃ったきれいな天板です。
そこからセラウッド塗装していきます。
下地処理直後の写真です。
下地処理は刷毛できれいに、厚すぎず薄すぎないように塗っていきます。
ローテーブルもようようです。
直後はテカテカですが、乾くとこんな感じで、自然な色味です。
下地処理の後は時間をおいてしっかり乾燥させてサンドペーパーで表面を仕上げます。
ここでの処理の丁寧さが完成のクオリティーに直結しますのでかなり丁寧に研磨します。
ローテーブルも同様です。
その後最後の下地処理を実施して3時間以上乾燥させます。
この下地処理と上塗り塗装の間の時間が大変重要です。
私共も記載しておりますが、ウレタン塗装、セラウッド塗装実施しているところは裏何回、表何回で
しっかり塗装していますとありますが、その点はそこまで重要ではありません。
下地処理上塗りは厚くすれば木の導管が塞がり呼吸抑制が強いですが、薄くすれば木の導管も残り自然の雰囲気が残ります。
塗装する者がどんな部分を重要視して製作するかによりますし、薄いから問題ということもありません。
また、上塗りは各社十分実施しますので塗装が足りないことはなく、大きな差はないと思います。
ですが、下地処理と上塗りの時間はどこも記載しない隠したい部分です。
下地処理後の乾燥時間で下地の塗料は乾燥していきます。
乾燥の間塗料から水分が抜け、目視では全く分かりませんが塗料が痩せていきます。
下地塗装後3時間空ける必要がありますが、30分の乾燥でも上塗りできますし、仕上がりは全く変わりません。
ですが上塗り後に下地が痩せますので、確実に上塗り塗装はダメージを受けており、数年後通常より早くウレタンの寿命がきます。
作業効率を考えれば3時間の乾燥は効率が悪いですので、ここを省略する店舗・製作所は確実にあります。
ショップで売っているテーブルはお客様が購入するときは高いですが、製作所が受け取る金額は本当に少ないですからね。
安い価格で販売店に渡すにはどこか省略しなければなりません。
クレームにもならず、この差は数年後、塗膜が痛むまで分りませんから一番省略したい部分です。
Eury dikeが小売店に卸さないのは、販売店に大きなマージンを取られテーブル自体の品質を落とさないことも大きな要因です。
テーブルは本当に細かなこだわりの積み重ねですので、経営が苦しくなれば必ずどこかにしわ寄せがきます。
健全な経営は品質確保には最重要ですし、小売りをかえさないければ実現可能です。
オシャレな店舗も可愛い店員もいませんが、高品質のテーブルを製作所からお客様に直接お届けします。
ですが、下地の乾燥時間はどんな販売店でも言いませんし、むしろ販売員では絶対に分からないところですからね。
言えたらかなり本気の販売員か、適当なことを言っているかのどちらかですね。
そんな細かなところも一切手を抜かずに、Eury dikeでは塗料にとって必要な3時間しっかりあけていますのでご安心下さい。
その後、ガンでお客様ご指定のセラウッド塗装して完成です。
セラウッド塗装も他社では神格化させて、セラウッドは最高!オイル・ウレタンは悪!
みたいに書いている店舗ありますが、その店舗が売りたいように書いているだけですので、決して信じないでくださいね。
セラウッドもウレタンもオイルも選択肢の一つです。
全て長所があり短所があるのでどれも選択肢の一つです。
これに関してもしっかりお伝えしたいところですが、先ほどの時間に関するところで長くなってしまったのでまた今度お伝えしますね。
上塗り完了後の写真です。
上塗り後はさらに長く、一晩明けて乾燥させます。
細かなところだらけでそんなとこどうでもいいよと言われそうですが、この細かなこだわりが重なって、
最高の一枚板が最高のテーブルに変わりますのでご理解ください。
年末の確保が厳しいくらい大忙しですが、家族・親戚で過ごす時間を楽しみに頑張っていきます。
よろしくお願い致します。
Eury dike.com
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原