本日は一枚板カウンターの製作方法をお伝えいたします。
基本的には一枚板ダイニングテーブルと反り止めの方法は同じなのですが、若干異なる点がございますので、ここでお伝えいたします。
今後、WEBサイトのカウンター専用ページをアップしますが、WEBサイト掲載までにはまだ時間がかかりますので、先にこちらのブログでご紹介いたします。
さて、この度ご紹介させていただく一枚板カウンターはこちらの天板です。
綺麗な動き木目の中に、荒々しさがある一枚板です。
黒く見える部分はブラックウォールナットにたまにでるものですが、ブラックウォールナットは北米産の木材です。
その地域で散弾銃を使用し玉が木材に入り込み、ブラックウォールナットは成長します。
成長過程で穴は塞がりますが、玉が残りますのでその影響で黒く変化します。
このような色の変化もその一枚板の歴史で、あまり多くないものですのでさらにこの一枚板の個性を上げてくれています。
それではこの一枚板にアリ溝吸い付き桟を加工していきます。
裏面にご希望の脚に合わせて、脚の配置・アリ溝吸い付き桟の配置を決めます。
そのラインに対してアリ溝を掘る、治具を設置します。
治具を設定したら、トリマーを使用しアリ溝を掘ります。
Eury dikeでは効率的に作業するため2機を使用しアリ溝を掘っていきます。
反対側も同様に掘ります。
このように両サイドきれいに仕上げます。
真横から見た形状です。きれいな台形になり、奥に行くにつれ先が狭くなるように加工しております。
この狭くなるのが後に大変重要になります。
樫を使用し反り止めにあたる、吸い付き桟を製作します。
天板面には滑りをよくするための工夫をしています。
アリ溝と吸い付き桟の横からの写真です。ピッタリ合った中でしっかり打ち込んでいきます。
吸い付き桟も同様に奥に行くにつれ先が細くなるよう加工しておりますが、途中で止まる設定で一度打ち込みます。
一気に完成に仕上げることも可能ですが、アリ溝と吸い付き桟の密着が悪くなりますので、
少し削っては打ち込んでを繰り返します。
何度も何度も、ぐらつき・密着性を確認しながら打ち込みます。
ここまで来たら微調整です。
慎重に調整し、強く打ち込んでピッタリ収まるようにします。
入り口側はこのように出っ張ている部分をカットし、天板面とフラットになるようにカットします。
吸い付き桟もデザインを整えます。
吸い付き桟の特徴は、一枚板の収縮を制限させない為、割れと反りを強固に止める特徴があります。
レールになっているアリ溝を吸い付き桟が動けるようにしているのですが、そのままでは壁に面した側の一枚板から吸い付き桟が出てしまいます。
そのため壁側を基準とするために木ネジで固定します。※吸い付き桟と一枚板を固定するものというより、桟の移動を止めるためのものです。
その場合、一枚板収縮時動ける余裕が必要なのですが、お客様には実際見えない部分でこのように余裕を作っています。これにより収縮時も壁側は動かず、耳側の見えない部分で収縮してくれます。
お客様には見えない部分にもこだわりを詰めて、一生モノのテーブルを製作しております。
もちろん一枚板の自然の動きを最大限に生かすデザイン力も自信があります。
一枚板の自然の動き・表情を生かした天板の製作を心がけております。
このように一枚板カウンターを製作しております。
次はブラックウォールナット一枚板ダイニングテーブルに関してです。
本当にいい色が出ました。こんな美しい色が出るのですから、ブラックウォールナットが人気の理由が分かりますね。まだ下地1回目でこれですから、さらに下地塗装、表面塗装したら艶がまし高級感が一気に上がります。
表面はきれいで上品、耳はワイルドな表情の最高の一枚板です。
工場に同じ丸太からとれた一枚板も完成しております。先ほどの塗装した一枚板の一枚外側にあたるものです。
こんなに素敵な一枚板が勢ぞろいです。
新たにブラックウォールナット倉庫に入りそうですので、近日中にご紹介します。
これからも、どんどん製作していきます。
最近はお問い合わせ数が多くなり、月に数十件のお問い合わせいただいております。
気になる方はお気軽にお問合せ下さい。
Eury dike.com
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原