本日は鳥海山の神代杉TVボードのご紹介です。
倉庫見学の様子はこのような感じです。
厚みのある一枚の一枚板を2枚に製材し
70mmの2枚の材にしました。
こちらの神代杉なんと2500年前に生きていた杉なんです。
2500年前後前に鳥海山の噴火により地中に埋まり2500年を経て私たちが使えるようになりました。
2500年前ってなんの時代なんでしょうか?
紀元前500年?もう何のことだかわからないほど昔だってことは分かります。
普通の杉はこのような色味です。
こちらもきれいな杉ですが、地中に2500年埋まるとこのような表情となります。
な、な、な、何ですかこの色は!!??
元から持っていたこの一枚板の杢が神代特有の灰色になり、とてもシックな表情です。
明暗のある杢や耳の動きが非常に美しいです。
ですがかなりダメージが入っており細かな割れから、大きな割れまで入っていました。
ご希望サイズにカットすると、今にでもパキッと割れそうなほどでした。
レジンにより補強しました。
道管の奥までレジンが入り込むので、レジンの吸いが非常に強かったです。
この度は鉄の反り止めにより強度アップを図ったのですが、その加工中の写真を確認ください。
表面に流したレジンも5mm程削った部分にも入り込んでおります。
徹底した温度管理により硬化に時間をかけている為ここまでしっかり入り込んでくれます。
このような部分はレジンテーブル専門店も運営している強みです。
この一枚板はとても荒々しい耳をしていたのですが、お客様のご要望はとことんこのワイルドさを残してください。
もうこのままでいいくらいです。とのこだわりがありましたので、美しく見せながらとことんワイルドを目指しました。
ワイルドにするって簡単そうに見えて非常に時間がかかります。
キレイにがっつりと削ってしまえばそれで終わりですが、ワイルドにするには非常に多くの工程と時間が必要になります。
職人のこだわり度合いにもよりますが、荒い表情を残すとぼろぼろと取れてしまう部分も残さなければいけない。
でもそこは使用中に引っかかれば取れてしまう部分が非常に多かったです。
そのような部分を残しながら、納品後に取れることのないように瞬間接着剤を見えない部分に流し込みます。
一つ一つ丁寧に加工していきます。
耳の加工は今までの一枚板加工のトップクラスに大変な作業でした。
塗装の後に、脚の取り付けです。
これだけの異形一枚板を綺麗な鉄脚でまとめていきます。
脚も全てオーダーです。
既製品の脚ではできない、一枚板も鉄脚も完全フルオーダーです。
取り付け部分で脚のサイズも変えてあります。
ここまで自由な鉄脚も、鉄脚部分で利益は発生させませんので非常に安いです。
自由な一枚板で自由なデザインを実現するには必須のオーダーを納得価格で製作するためのこだわりです。
この一枚板と、鉄脚を組み合わせて完成したTVボードがこちらです。
何なんだこの色味!
何なんだこのデザイン!
ワイルドな一枚板をデザイン性のある配置で仕上げました。
上段にあるこのくぼみ、ワンちゃんが気に入ってくれるかとおっしゃっていただいていましたが、自然のままのオイル塗装ですのできっときにいってくれると思います。
高さもお客様のこだわりある高さ設定です。
一段一段高さ指定いただいております。
耳が光に照らされ非常に美しいです。
美しい!本当に美しいです。
2500年の時を経て自然の力を最大限に生かしながらも、デザイン性のあるようスライドさせた2段にしました。
あの一枚板でTVボードをデザインするとなると、このデザインがすっと私の頭の中に浮かび、お客様にも気に入って頂きました。
2枚の凸凹した耳が絶妙にマッチしています。
この一枚板TVボードがおばあちゃんちにあったら目立たない存在かと思います。
ですが、若い方が建てる新しいご自宅に設置されると・・・・・
考えるだけでよだれが垂れそうです。
遠方のお客様の為、ヤマトツーマンデリバリーにてお届けします。
梱包まで丁寧に実施します。
非常にワイルドなTVボードお待ちください。
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