本日はブラックウォールナット接ぎ合わせの製作のご連絡です。
Eury dikeでは一枚板の製作報告が多いですが、無垢テーブルも製作しております。
接ぎ合わせの高い技術があるからできることで、当然2枚接ぎ・一枚板接ぎ合わせにもその技術は大切です。
無垢テーブルは大量の無垢材の中からご希望のサイズに無垢材をとるのですが、どうしても白太が入ってきます。
白太の部分はカットするため客様にお届けするサイスよりかなり多くの無垢材を使用します。
そんな白太をカット後に配置を考えていきます。
何枚も自動カンナをかけ、色味の近いものをピックアップします。
この組み合わせで行きます。
あとは配置決めです。
木目・色味・幅を見て全体的なデザインを決めます。
向きや数cmの移動させ木目の動きを揃えていきます。
このデザインで行きます。
幅も揃え、統一されたデザインです。
まだ接ぎ面未加工ですので隙間がありますがこの動きを取ると一気に幅が狭くなります。
900mmの幅に仕上げるのですが、50mm以上の余裕は必要ですね。
天板面はまだ荒い部分もありますが、のちの作業できれいに研磨していきます。
幅と同様に厚みも残すのが大変です。
長さにもよりますが、32mmの厚みを確保するのには初めの段階で40mm以上の厚みのあるものを使用する必要があります。
綺麗に仕上げるにはかなり多くのロスが発生してしまうんです。
そんな作業を経て接いでいきます。
ローテーブル用の天板と
ダイニングの天板です。
アップで見るとさらに綺麗です。うっすら杢も出てきれいな表情しています。
自然の中でしか作れない芸術品のような動きです。
工具を使用しないで、横に並べただけでこのぴったりした接地面です。
吸い付き桟はこの度は高さを抑えて製作します。
反りに対しての強さは減りますが、足元の空間は確保されます。
厚みのある一枚板ですとできかねますが、接ぎ合わせではこの暑さでも問題ありません。
オーダーだからできるこだわりです。
順調に製作進んでおりますので、楽しみにお待ちください。
また、新たな試みのご紹介です。
一枚板の節の部分はエポキシの樹脂で内部が見えないように塞ぐのが基本ですが、この節の動きを何とか楽しんでいただきたい!
こう思う一枚板が本当に多いいです。
ですが節の放置は後々汚れがたまりやすく敬遠されるため悩んでおりました。
その対策が、レジンです。
しっかり研磨してあげるときれいになり、まるで水が溜まっているかのようになります。
こちらです。
節の内部を楽しんでいただけます。
全体をレジンでコーティングするものもありますが、Eury dikeでは人工的に作るのではなく、自然のままを大切にしていきますので、節を楽しむためにレジンを使用していきます。
これにより、今まで見えなかった節の内部も楽しむことができます。
ですが、このレジンには一点大きな欠点があります。
やはり一枚板特有の収縮が原因なのですが、レジンは柔軟性が乏しく、一枚板が収縮した場合はレジンと一枚板の接地面の剥離や
レジン自体の割れが発生してしまいます。
エポキシ樹脂のように内部が見えなければ問題ありませんが、綺麗に仲まで見えるから気づいてしまう問題です。
これはどうしてもしょうがないところですが、対策としてはやはり原点に返って乾燥を十分させるしかないんですね。
節がある一枚板の場合はこのレジンのご提案もさせていただきますね。
これからも習得した技術だけにとらわれず新しいことにどんどんチャレンジしていきます。
よろしくお願いいたします。
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原