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アリ溝吸いつき桟とEury dikeの信念

本日はアリ溝吸いつき桟の施工工程のご紹介です。
下記写真の一枚板にアリ溝吸いつき桟加工します。ブラックウォールナットに波杢がしっかりと入った大変貴重で、大変かっこいい一枚板です。

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始めに裏面のサンダーを完了します。ここにくるまでにエポキシで節の埋めも完了している状態ですので、一枚板を事前に大型のプレナー・サンダーで仕上げてから2・3日経過しています。ここまででも時間はかかっているんです。

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Eury dikeでは2台のルーターを使用し効率的に作業を進めています。間違い探しの様にしか見えませんが、ルーター本体が違います。

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手前側に対して奥側は反対方向からルータをかけます。IMG_8260

こんなにきれいなアリ溝のレールが完成します。奥に行くほど細くなっており10cmにつき0.05mm細くなるように設計しています。

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このレールに対してぴったりの吸いつき桟を組み込ませるために調節していきます。まず樫の木でアリ溝にぴったりはまるよう作った吸いつき桟を作り打ち込みます。若干大きくなるように作り、かけやで打ち込みます。

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何回も微調節をします。打ちこんでは削り、打ち込んでは削り、打ち込んでは削り、打ち・・・・・アリ溝と桟がぴったりはまらないと有効な反り止めにはなりませんので、かなり時間をかけて完成させます。

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力強く打ち込み何とかこの状態になるように調節します。
削りすぎてやり直しなんてよくあることです。それくらい重要ですので、一切の妥協は致しません。

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アリ溝と吸いつき桟が完成したら、桟のデザインを整えて

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打ち込み完成です。

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ストレートカットの無垢テーブルにも丁寧に施工します。

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すると最後にはこのようなアリ溝の最後の部分ができるのですが

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そこもアリ溝と同じ形状の栓を製作し、溝を埋めます。これもぴったり製作し

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完成すればこのようにわからなくなります。完成時には目立たなくなりますが、全く分からなくなることはありません。
見る人が見ればそれに気が付き、こだわりのある良いものかったね、と気が付いてくれます。

なぜここまで時間がかかる施工をするのかというと、

お客様の一生もののテーブルを、「本当の一生もののテーブル」とするためです。
一枚板・無垢材自体は数十年、百年と半永久的に使えます。
ですが、大きく反った状態で使えるでしょうか?

答えはNOです。使えなくもないですが、ストレスがたまり、メンテナンスをします。メンテナンスとは実際どのようなことをするのでしょうか?

メンテナンスでは反った部分を削ります。50mmの天板が10mm反ったとします。
その反りをなくすため、表面裏面を10mm削ると30mmになります。

50mmと30mm数字で言うのは簡単ですが、実際の見た目は全然違います。存在感は全くの別物です。
Eury dikeでは反り止めを重視しているので、たまにご相談を受けます。
過去に「50mmの一枚板が反ったので買ったところで平面を出してもらったら25mmくらいになって帰ってきました。こんなことってあるんですか?」

このような質問を受けました。丁寧に回答させていただきましたが、そんなことあるんです。詳しく話を聞くと、反り止めは無し。お客様も一枚板が反るということは知らずに買ったということで、丁寧な説明も無かったのではと思います。

反り止めなしは基本的には売る側としては最高です。
反り止めをつける施工時間は無くなり、高度な技術のある職人が不要になります。
また脚の制限もなくなり、ご希望の脚の為に反り止めの位置のご相談も不要になります。天板これ、脚はこれ、はいお届けします。
お客様1人当たりの接客時間・作業時間が大幅に削減できます。
またメンテナンスで削る場合にも工賃を受け取ることができます。

・・・・・これはお客様が望むことなのでしょうか?
お客様にとっては一生に一度のお買い物。
一枚板ですから高いお金を払って、一生ものの一枚板を買います。一生使うつもりで買います。
自分の為に職人が手間をかけて丁寧に製作したテーブルを買います。

木目や動きのデザインは自然が作ってくれます。私たち職人がデザインするものもありますが、基本的には自然のデザインです。

その自然が作り出した芸術品を、一生ものに変えるのが職人の技です。
自然の力は強いので100%は無理ですが、そこに近づけるために最善を尽くすのが職人ではないのでしょうか?

私はそう思います。
売り方の目線では決して売らない。
お客様の一生ものの為に、お客様としっかりお話をしてお客様のテーブルを仕上げます。一枚板選びから、高さ、塗装、角の仕上げ、脚の形状、節の仕上げ方。
細かなところまで聞きますし、製作にも1つのテーブルを仕上げるのに数週間かかります。

時間はかかりますが、一生ものの為に最善を尽くすのがEury dikeの信念です。

この信念のもと、丁寧に製作していきます。

Eury dike.com
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原