本日は昨年お届けしたご自宅に、テーブルのメンテナンスに伺った内容をお伝えいたします。
最近は夜間はホームページのリニューアルに向け、作業中ですので、ブログのアップ数が少なくなっております。
多くのお客様の製作作業をしているのと、今月もあと数件倉庫見学の予定が入っております。ブログのアップは意識して行いますが、遅れてしまう点ご了承ください。
さて、テーブルメンテナンスのご紹介です。
昨年お届けした栃一枚板ですが、節があり動きが出やすく、オイル塗装で、湿度も低い環境でしたので、節の部分で割れが発生しておりました。
その為、雑巾で拭いた時に引っかかってしまうとのお話で、メンテナンスに伺わせていただきました。
このように動きのあるテーブルですので比較的動きやすい一枚板ではあります。
その一番動きやすい節の部分がこのようになっておりました。
若干割れが進行し、木材とエポキシの間が出ておりました。
そのまま、さらに樹脂で埋めることも可能でしたが、乾燥している今この状態ですと、湿度の上がる梅雨の時期ですと木材が膨張し割れた部分が塞がる場合があります。
一枚板が動いた場合でも柔らかい天然素材の蜜蝋ですと、今後膨張した場合でも蜜蝋が押し出されるだけですので木材の収縮を妨げるようなことにはなりません。
このような特徴からお客様も蜜蝋での補修をご希望でした。
まずは全体的にペーパー掛けします。
240番でしっかり削り、320番で仕上げます。この時点で引っかかる部分や凸凹をなくします。
このように木になる部分を重点的に実施し、
一部分だけでなく全体も同じようにペーパーがけしてあげます。
これにより塗りムラをなくしてあげます。そして研磨で発生した木の粉をしっかり拭き取ります。
そして割れて穴の開いた部分に蜜蝋を注ぎます。
穴に入れ込みこぼれた部分を削り再度溶かし、すべてが埋まるまで続けます。すべてが埋まりましたら再度ペーパー掛けします。そして最後にオイルを塗って完成です。
お客様の時間がなく、急いでいたため写真をしっかりとれませんでしたが、おおよそ作業の流れはこのような形で進めます。
最後にオイル塗装をし、お客様にも満足していただけるメンテナンスとなりました。
Eury dikeでご購入いただいたお客様には有料にはなりますが、メンテナンスを実施させていただいております。
メンテナンスと言いましても様々な種類があり、お客様の一枚板に応じた適切な処置を施します。
その為お客様には一生大切に使っていただくことができます。
一生使うためにもメンテナンスを実施してくれる業者かという点も大切になってきますので、ご購入の際はその点も気にしてください。
Y様、時間的にはバタバタしてしましましたが、自然を大切にし、自然が本当に好きなY様の考えはとても素敵で、多くの点で共感が持てました。
御自宅を担当してくれた人はみんな自然派志向ですとおっしゃっておりましたが、Y様が自然が大好きですので、そのような方が集まったのだと思います。
テーブルをはじめ多くの無垢材を使用し、そしてオイル塗装が中心で大変素敵なご自宅でした。
多くのお客様にお届けできるよう、メンテナンスに関しても力を入れていきます。
今後共よろしくお願いいたします。
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無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原