本日は蜜蝋を使用した割れについてのメンテナンス方法のご紹介をいたします。
本格的な冬になり、ご自宅では暖房を使用していると思います。
一枚板や無垢材は湿度に応じて必ず収縮・膨張をしますので、割れが発生している一枚板オーナー様もいるかと思います。
その時のメンテナンス方法としてHP、メンテナンス方法に蜜蝋を使用したメンテナンス方法を掲載しておりますので、その内容をこちらでもご紹介いたします。
内容は同じですが、初めての方はご確認ください。
割れの補修方法(蜜蝋)
ここでは割れの補修方法を御説明いたします。
一枚板や無垢材はどうしても割れが発生してしまいます。
特に冬に入り暖房を使い始めた頃は湿度が一気に下がり、大変発生しやすくなります。その場合小口(側面)がより強く収縮し割れとなります。
ですが、その後天板全体が収縮した場合や、湿度の上昇で割れが戻る場合があります。
その時に割れの部分に埋めたものが硬いと、せっかく戻ろうとしているのに無理な力をかけてしまいますので、割れた部分を埋めるのは、ミツバチの巣を主成分とする柔らかい蜜蝋を使用します。
完全な天然素材で安心ですし、柔らかいため割れが戻った際は蜜蝋が浮き出ます。ですので、ここでは蜜蝋を使用した、割れの補修方法をお伝えいたします。
・まずはご紹介に使う無垢材です。天板面はきれいに割れ、小口は木目に沿って割れたものです。右の写真は蜜蝋です。細かな粒上になっているものを使用します。インターネットで簡単に購入できるものです。
・まずは、割れの部分にマスキングをします。天板面は割れの部分を開け、小口側は割れを塞ぎます。写真ではわかりませんが、裏面も小口と同じように割れを塞ぎます。
・次に蜜蝋を溶かすための、容器を製作します。 アルミホイルでこのような器を作ります。他にも方法はあると思いますが、お金もかけず簡単に作れます。蜜蝋が入る部分・注ぎ口・取っ手があり、底面が平ならどんな形でも結構です。製作で来たら蜜蝋を適量入れます。
・蜜蝋をフライパンで溶かし、写真のように完全に溶けたら天板に注ぎます。この時大変暑いので、やけどにはご注意ください。 1回で注ぎきれない場合は繰り返し右の写真のように盛り上がるくらい注ぎます。
・数分置いて冷めたら、天板面のマスキングをはがします。
・側面はきれいに入り込まない場合がありますので、その場合はマスキングに残った蜜蝋や、新しい蜜蝋を穴に埋め込みます。 強く押しすぎるとどんどん中にないりますので、丁度良い力加減で入れ込みます。
・こんな感じに仕上がれば十分です。
・盛り上がった部分を削ぎ落とします。カッターならきれいに行きますが、傷つけたり、ケガするリスクがありますので、フォーク等でも大丈夫です。
・こんな感じに簡単に削れます。ここでしっかり削ぎ落してあげると後の作業が楽になりますので、深く削りすぎず、しっかり削ぎ落とします。
・削ぎ落したらサンドペーパーをかけます。(♯260→♯360)無垢材の上に蜜蝋が残ると、オイル塗装時色味にムラが生じますので、蜜蝋が残らないよう丁寧に研磨します。
・そのあとオイル塗装したら完成です。色は自然のままの色味ですと黄色くなりますが、より分からなくする為には天板と同じ色のマジックで塗ってあげると良いと思います。
これで、割れの補修は完了です。
このまま使っていただき、割れが戻ってくると蜜蝋がでてきますので、とび出た部分は同じようにサンドペーパーで削ります。
以上で割れの補修方法は完了ですが、一枚板・無垢材の割れはしっかり乾燥しても生じてしまうものです。
普段は加湿を心がけ、割れが発生した場合はこのようなメンテナンスをしていただき、楽しく一枚板・無垢材とお付き合いください。
※上記オイルメンテナンスに関する補修方法により、お客様テーブルに生じた損害に対しての責任は負いかねます。
こちらは割れだけでなく、乾燥により天板面中央に発生した穴や割れにも実施できますので、是非チャレンジしてみてください。
また、他にもメンテナンス方法や倉庫で一枚板を選ぶこともできますので、下記リンクよりご確認ください。
無垢テーブル専門店 Eury dike 藤原